【コラム】不信感を招くKTXの言葉の言い換え
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.06.21 10:23
2015年開通予定の水西(スソ)発KTX(高速列車)運営権を民間に与えるという政府の方針をめぐって攻防が続いている。昨年末、国土海洋部が青瓦台(チョンワデ、大統領府)業務報告にこれを含め、論争が始まってからすでに6カ月が経過した。これといった結論も進展もない。しかし国土部は相変わらず「必ず実現させる」と意志を曲げていない。KORAIL(韓国鉄道公社)労組、市民団体など反対測も場外集会まで開き、政府の政策に強い反感を表出している。
この攻防はどちらか一方の肩を持つのが容易でない。100年間の鉄道独占運営を競争体制に変えてこそ、より良いサービスが可能という国土部の論理には説得力がある。これに先立ち、大韓航空が独占していた韓国国内航空市場にアシアナ航空が参入して競争し、サービスが向上したという例がある。一方、お金になるKTXを民間に与えるのは、結果的に大企業に特恵を与えることだという反対の主張も一理ある。鉄道を民間に開放するには赤字路線からすべきだという主張も共感できる。慎重に話さざるを得ない理由だ。