韓国の弾道ミサイル、射程距離550キロに…「北も射程圏」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.06.04 08:20
韓米両国が現在300キロの韓国の弾道ミサイル射程距離を550キロに増やすことで合意した。京畿道(キョンギド)や江原道(カンウォンド)の前方から発射すれば、北西側の新義州(シンウィジュ)と北東側の羅先(羅津・先鋒)をはじめ、北朝鮮全域が射程圏内に入る距離だ。
韓国政府当局者は3日、「米国は現在の射程距離を維持すべきだという立場だったが、北朝鮮のミサイル能力拡大に対応するため550キロに増やすことにした」と述べた。また「当初、韓国政府は1000キロに増やそうと提案したが、米国との折衝した末、このように調整された」と説明した。
本来は南部地域から発射しても韓半島全域に到達するレベルに射程距離を増やすべきだというのが韓国政府の立場だった。これに対し米国側が消極的な反応を見せると、韓国側は中部圏から北朝鮮後方のミサイル基地などを攻撃するには800キロ程度は必要だという修正案を提示した。韓米両国はこれに一時合意する雰囲気だったが、中国とロシアの一部の地域が射程圏内に含まれるという理由で米国が拒否したという。結局、韓国側が最初に要求した射程距離の半分レベルで折衝した。