【社説】民主党、進歩党の政策で選挙を戦うのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.03.11 12:26
最大野党の民主統合党(民主党)がずるずると極左派ミニ政党の統合進歩党(進歩党)の言いなりになっている。野党連帯で4月の総選挙に勝たなければならないということに血眼になったあげく、進歩党の無理な要求に定見なく調子を合わせているのだ。進歩党と連帯交渉を進めてきた民主党は、韓米自由貿易協定(FTA)に対する立場をまた変えた。FTA破棄を主張してすさまじい逆風を浴びるとすぐに「FTA再々協議をしようというもの」とこっそりと後退し、今度は進歩党の圧力に勝てず「FTA終了を含む全面再検討をしなければならない」と方針を修正した。進歩党が連帯の条件として出したFTA破棄の要求を事実上受け入れながら「破棄」という表現だけ使わないものだ。
進歩党のイ・ジョンヒ共同代表が、「終了は法律的用語で、そこには破棄という意味が入っている」と述べたしたというのが正しい言葉だ。FTA終了はすなわち破棄を意味するためだ。結局民主党は「破棄」という言葉を使わなかっただけで、FTA破棄に同意したもので、それを「終了を含む全面再検討」という欺瞞的な表現で隠そうとしたとみられる。盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領が意欲的に推進した結果誕生した韓米FTAは、盧武鉉政権で首相を歴任した韓明淑(ハン・ミョンスク)代表が率いて、親盧勢力が主力部隊の民主党によって冷たく捨てられる境遇となった。