韓国国防・統一部長官が北朝鮮に強硬発言、なぜ?
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.03.09 11:13
韓国の柳佑益(リュ・ウイク)統一部長官が8日、「脱北者問題の根本原因は自国民を養えず、政治的に迫害し、命がけで国境を越えさせる北朝鮮当局にある」と述べた。脱北者の強制送還と関連し、中国との外交に力を注いでいた韓国政府が、問題の根源である北朝鮮を正面から問題視したのだ。北朝鮮のアキレス腱に触れたということだ。
柳長官はこの日、韓国政策金融公社主催の北朝鮮政策フォーラムに出席し、脱北者問題を取り上げながら「1次的な責任をその(北朝鮮)体制に問うしかない」と述べた。金正日(キム・ジョンイル)総書記の死去後、対北朝鮮柔軟化政策で一貫してきた柳長官としては異例の強硬発言だ。
柳長官の発言は金寛鎮(キム・グァンジン)国防部長官の動向とも相通ずる。金長官はこの日、中部地域の誘導弾司令部を訪問した。前日には西海(ソヘ、黄海)最前方の延坪島(ヨンピョンド)海兵部隊を訪問し、「北朝鮮が挑発した場合は10倍の報復をしろ」と指示した。金長官は司令部で「挑発してきた場合は相応の報復ができるように対応体制を整えるべき」と注文した。前日より発言の程度は低まったが、この2日間の動きは単なる戦闘対応態勢点検レベルを越えるという分析だ。