体制安定を急ぐ金正恩、米国と対話の道を選択(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.03.01 11:14
金正恩(キム・ジョンウン)体制の北朝鮮が米国との対話を選んだことで、緊張一辺倒だった韓半島情勢が変曲点を迎えることになった。北朝鮮と米国は北京での協議(2月23、24日)で、6カ国協議事前措置の核心事項であるウラン濃縮施設の稼働中断と食糧支援に合意した。08年12月に中断された6カ国協議の再開のための手続きに入ったのだ。また、金正日(キム・ジョンイル)総書記の死去後「視界ゼロ」状態だった北朝鮮新指導部の安全性と政策の方向が、国際社会の可視圏内に入る契機になったという点で意味が大きい。
ワシントンと平壌(ピョンヤン)が同時に合意事項を発表したのも異例だ。米朝双方が今後の合意事項履行過程で誠意ある措置を取るという意思を表明するための「パフォーマンス」という分析が出てきている。合意発表が遅れたことについて、韓国政府の関係者は「ジュネーブ合意当時のように2度だまされることはできないとして、強硬な雰囲気を維持しているワシントンの承認を受ける過程が必要だった」と話した。