【時論】韓国はエネルギー離れ島(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.02.29 16:31
韓国は原子力発電模範国だ。 原子力発電の比率が高いうえ、安全管理に成功した国だ。 そのおかげで国際通貨基金(IMF)体制後にも世界的に安い電気料金を維持し、製造業はもちろん、IT関連サービス産業の成長も後押ししている。 韓国のこうしたエネルギーインフラには多くの国が、特に日本がうらやましそうな目を向けている。 日本のソフトバンクなど世界有数のIT会社が電気を大量に消費するデータセンターを韓国に移そうとしているのだ。 特に、東日本大地震後、安い電気を安全に使用できる韓国への関心が高まった。 先端素材分野をリードする東レはすでに慶尚北道亀尾(キョンサンブクド・クミ)に炭素繊維工場を建設している。 大地震直後の昨年6月から集中投資している。 原子力エネルギーが海外投資を誘致し、雇用までも創出するということだ。
もちろん代替エネルギーの開発は必要だ。 しかし太陽光や風力など再生可能エネルギーは自然条件に大きく左右され、大規模な実用化のための技術開発にはまだ多くの時間がかかる。 中長期的にその比率を増やすため、関連研究を政府レベルで積極的に支援しなければならない。 これは多様なエネルギー源を確保するという意味でも重要だ。 しかしまだ韓国の中枢的エネルギー源として適していると主張するのは早い。