北朝鮮収容所、肉体的拷問より残酷な「表彰結婚」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.02.29 15:03
収容所内の衣服工場修理作業班で働いたシンさんは2005年、40歳代後半の平壌(ピョンヤン)出身のテコンドー師範に会い、脱北を決心したという。 この人を通して収容所の外の生活に、生まれて初めて目覚めることになったのだ。 「よく私に蒸し鶏をちぎって食べたり、おからをご飯と混ぜて食べた時期の話をしてくれた。 毎日トウモロコシ粥を食べてきた私には夢にも鶏のもも肉が出てきた」。6カ月間は食べることを想像しながら夢幻の世界に浸ったという。 結局、シンさんは電気鉄条網を越えた。 国境を越えて中国に到着した。 一緒に脱出を図ったテコンドー師範は感電して死亡した。
シンさんは「むちで打たれる恐怖、飢えの恐怖、拷問の恐怖、死の恐怖を除いて、そのほかの感情が分からなかった」とし「韓国に来ていま学んでいるところ」と話した。