【コラム】韓国の民主党は日本の東レに目を向けるべき(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.02.21 15:54
その東レが最近、4800億ウォン(約330億円)を投じて慶尚北道亀尾(キョンサンブクド・クミ)に炭素繊維工場を建設している。 炭素繊維は東レが一度も海外で生産したことがない秘密兵器だ。 にもかかわらず東レは「今後、亀尾を全世界炭素繊維の拠点とする」と宣言した。 前後の効果まで勘案すると、新たに雇用3万件と10兆ウォンの市場が創出される大型プロジェクトだ。 なぜ東レが亀尾に目をつけたのか。 斉藤専務は「炭素繊維はミサイルや戦闘機にも入る戦略物資」とし「社会主義の中国とは違って韓国は‘ホワイト国家’」と説明した。
しかし本当の秘密は別にある。 それは電気だ。 炭素繊維専門家の暁星(ヒョソン)のチャン・ジェヨン次長は「炭素繊維の生産は大量の電力を必要とする」と話した。 韓国の産業用電気料金は日本の3分の1、中国と似たレベルだ。 東レが日本大地震直後の昨年6月から亀尾に集中投資した理由もここにある。 日本の原発が停止し、「電力使用制限令」が出され、高価なLNG発電で電気料金に負担を感じた時点だ。 発電用LNGの輸入は日本の貿易収支までも赤字にしたほどだ。 東レは一言で、韓国の電力環境に目を向けたのだ。