嫌いだが入社したい…大企業に対する韓国人の二重認識はなぜ?(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.02.09 11:10
最近になって「反財閥」側に軸が傾いているのは体感度が高まっているからだ。町内のパン屋が大企業チェーンに看板を変え、市場の商人が客を大型スーパーに奪われ、財閥問題は生活の問題になった。キム・ソンウン「良い企業支配構造」研究所長は「かつて財閥問題を他人事と考えていた人たちが、今では実生活で財閥の影響を感じている」と述べた。
「企業がうまくいけば国もうまくいく」と効果も薄れた。世界で9番目に貿易1兆ドルを達成した国になったが、正社員は600万人だ。1世帯当たりの負債は5000万ウォン(約350万円)を超えるが、大企業は過去最大実績の発表を繰り返す。高麗(コリョ)大のチョ・デヨプ教授(社会学)は「親企業政策を繰り広げた李明博(イ・ミョンバク)政権に対する失望が、企業に対する不信感を強める役割をした」と述べた。