【社説】「持続可能な資本主義を悩む時期」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.01.27 16:19
資本主義に対して不信感が募っている。 大きな危機を迎えた。 世界的に所得の二極化は深まり、米国のリーマンショックや欧州の財政危機に見られるように、国際金融システムは相変わらず不安定だ。 不平等に憤怒した人々はウォール街デモに乗り出した。 では、資本主義はもう寿命なのか。過去500余年間の資本主義は危機の歴史だった。 好況とともに金融危機、景気沈滞、大恐慌が周期的に繰り返されてきた。 しかし資本主義は数多くの危機にも没落せず、むしろ進化してきた。 その結果、重商主義-産業資本主義-修正資本主義-新自由主義とつながる変身を遂げてきた。
昨今の災難も資本主義自体の失敗というよりも、政策の失敗が根本原因だ。 この30年間、派生金融商品取引は爆発的に膨らんだが、金融監督はついていけなかった。 中央銀行が長期好況に陶酔して低金利政策を続けたのも災いを招いた。 政界のポピュリズムで財政赤字は危険水準を越えた。 新興国の競争力に苦戦しても、先進国は負債に依存する過去の消費パターンを捨てられなかった。 市場機能を盲信する新自由主義は適切な政府の介入さえも封鎖した。 こうした総体的な政策の失敗と貪欲が資本主義を危機に陥れたのだ。