【社説】根本対策が必要な中国漁船の違法操業
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.12.13 14:18
仁川(インチョン)海洋警察所属の特攻隊員が中国漁船の西海(ソヘ、黄海)上違法操業を取り締まる過程で、中国人船長にガラス片で刺されて死亡した。 08年に全羅南道木浦(チョンラナムド・モッポ)可居島(カゴド)沖で取り締まりをしていた海洋警察が命を失って以来、警官の人命被害と負傷は毎年増えている。 昨年は取り締まり警備艇にぶつかった中国漁船の漁民が死亡する事故もあった。
中国漁船の取り締まりが今では戦闘様相になっている。 中国漁船は違法操業が摘発されれば、船をロープでつないで集団で対抗する連環計までも使う。 また船員が竹棒・斧・鉄パイプなどで武装し、警察を攻撃するまでに至った。 単なる違法操業漁船ではなく、海賊の策略を見せている。 今年1-10月に海洋警察が拿捕した中国漁船は計294隻で、毎日1隻以上を拿捕しても減る兆しは見えない。
外交部は12日、張シン森駐韓中国大使を呼んで強く抗議した。 中国側の答弁は「できるだけの努力をしている」ということだ。 実際に中国政府は韓国に拿捕された漁船を押収し、莫大な罰金を払っている。 しかし摘発自体が漁民には生存とかかわる問題という点で、むしろ凶暴化している。 根本的な対策が必要な時点だ。