【社説】韓国サッカー代表監督の解任、なぜ急いだのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.12.10 12:34
サッカー韓国代表チームの趙広来(チョ・グァンレ)監督が8日、突然解任され、多くのサッカーファンが疑心を抱いている。来年2月に予定されたワールドカップ(W杯)3次予選の最終戦、クウェート戦をわずか2カ月後に控え、代表チームの監督を緊急解任した理由がはっきりとしないからだ。これを発表した皇甫官(ファンボ・グァン)大韓サッカー協会技術委員長は、これまでの競技力と運営を見た場合、趙監督体制では2014年ブラジルW杯本大会に進出するのが難しいのではと判断した、と述べた。
もちろん趙監督は、8月10日の韓日戦で0-3と崩れ、先月15日のW杯3次予選で世界ランキング146位のレバノンに1-2で敗れたことに対する責任がある。その間、独断的な代表チーム運営などリーダーシップに問題があり、戦術運用に失敗して選手の結束が弱まったという指摘もある。しかし趙監督はこの1年5カ月間、韓国代表を指揮しながら12勝3敗6分けと、決して悪くない成績を残している。その監督を解任するには、サッカーファンが納得できるほどの理由と代案を同時に出す必要がある。