<韓米FTA>「ISD乱用防止策、米国と協議可能」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.12.03 10:23
韓米自由貿易協定(FTA)で最も大きな論争を招いた投資家・国家訴訟制度(ISD)に関し、韓国政府が訴訟乱用を防ぐ装置を導入することを米国と議論する方針だ。
金宗フン(キム・ジョンフン)通商交渉本部長は2日、JTBCの討論番組「悪魔の質問-善意の批判者」に出演し、「(米国との交渉で)ISDを発動できる要件を強化したり、現在の単審制を再審制に変えるなどの問題を協議するのは可能」とし「例えば訴訟費用を敗訴した側が負担するようにすれば、その費用のためにもむやみに提訴できない」と説明した。
ISDは、外国に投資した企業がFTA協定に反する不合理な現地の政策や法律で損失を出した場合、国際商事紛争裁判所(ICSID)に提訴できるようにした制度。韓米FTA反対論者は、米国の投資家がISDを根拠に韓国政府の政策などを仲裁裁判に付託した場合、司法主権が侵害され、各種公共政策が無力化されるおそれがある、と主張してきた。