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元韓国6カ国協議代表「北朝鮮は最初から核放棄の考えなかった」(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.11.30 17:51
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北朝鮮の核問題は1989年に登場して以来ずっと悪化してきた。 6カ国協議も動力を失っている。 盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領当時、6カ国協議の最初の首席代表を務めた李秀赫(イ・スヒョク)元大使は、著書「北朝鮮は現実だ」で「北朝鮮は核を放棄しない」(21世紀ブックス)と伝えている。 体験から出てきた言葉だ。 そういう情緒が6カ国協議担当部処にあるものの、この診断はあまりにも率直で当惑させる。

--北朝鮮が核を放棄しないのなら、6カ国協議は何なのか。

 
「自責の念に駆られる。 その間ショーをしたのかということになるからだ。 実際、会談初期の2年間は核放棄を期待した。 当時は核実験もせず、廃棄しなければ米国の制裁が強まることを北朝鮮も知っていた。 2次核危機の原因である濃縮ウランも北朝鮮は米国の操作だと否定していた。 さまざまな情報が濃縮を裏付けていたが、それでも展望はあった。 6カ国協議の北朝鮮首席代表の金英逸(キム・ヨンイル、1次)、金桂寛(キム・ケグァン、2次)の態度に、以前の韓・朝・米・中4者会談当時とは違って誠意が見られた。 私たちの発言に傾聴し、助詞ひとつ直さず平壌(ピョンヤン)に報告すると言った。 私たちは北朝鮮の外務省が聞けない話もした。 例えば1次会談当時、北朝鮮は米国との不可侵協定締結を主張した。 それで『米国が不可侵協定を結んだ事例はない。 政府がしても上院が批准しない』と話した。 北側はうなずいて、その話は消えた。 ところが2度の核実験後、外交交渉ではだめだ、北朝鮮は核兵器を生存に不可欠なものと考えているという判断に至った。 私が国家情報院(国情院)海外担当第1次長を務めた時期は最初の核実験の後だが、南北間で合意があったものの、悲観的な感じがし始めた」

--北が変わった理由は何か。

「北朝鮮が変わったのではなく、私たちが北朝鮮は変わると考えていたのだ。 振り返ってみると、北朝鮮は当初からそういう考えはなかった。 核実験を2度した国に核放棄を期待するのは難しい」

--北朝鮮の核実験に私たちが違った対応をしていれば変わっていただろうか。

「振り返ってみると、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政府が深い省察をしなかった。 私たちの措置がもたらす結果について熾烈に悩んだ後、対応しなければならなかったが、責任者らがそれほどの重みを感じていたか分からない。 政府は一時的・国内的な措置をし、安保理の制裁に心血を傾けたが、2度目の核実験を防ぐのに全く役立たなかった。 6カ国協議首席代表も交代し、少し痛みが伴っても断固たる対応をするべきだった。 ‘北朝鮮に報復すれば戦争が起きる’という考えは私たちには足かせだ。 核の危険性を考えれば、国民の間に被害を甘受するコンセンサスがあればいい。 指導者の断固たる態度もなければならないが、危機を迎える度にそれを見せられず、北朝鮮がそれを弱点とみている」

--国家情報院(国情院)第1次長当時、核関連のことはしなかったのか。

「当時は北朝鮮のバンコ・デルタ・アジア(BDA)口座を閉鎖する問題、アフガニスタン事態で慌しかった。 実際、米国がBDAにオールインするのは不便だった。 それが核問題に代わるものなのか。 私が首席代表当時も、米国は麻薬、偽札問題をイシュー化しようとした。 そうすれば北朝鮮が6カ国協議を拒否する可能性があり、核問題にオールインする可能性があった」

--当時、米国内の事情が核問題の解決をこじれさせた点があったようだ。

「当時、ネオコンと穏健派の争いが深刻だった。 北朝鮮軽水炉問題でサンフランシスコで韓米間に激論が行われた時、こういうことがあった。 米国は『北朝鮮の軽水炉には未来がない』と宣言しようとした。 北朝鮮が疑わしいから、今後、軽水炉の平和的利用も防ぐということだ。 私たちは反対した。 韓国はすでに17億-18億ドルを投じていた。 穏健派のケリーはワシントンと調整してみると言ったが、ワシントンに到着する前にネオコンのジョン・ボルトン国務次官(軍縮担当)が『北朝鮮軽水炉の未来はない』と宣言してしまった。 交渉に難しい点が多かった」

--それなら北朝鮮の核と共存しなければならないが。

「すでに私たちは北朝鮮の核を頭に載せている。 6カ国協議も今は開かれていない」


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