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韓国、個人負債が急増…900兆ウォンに迫る

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.11.22 08:39
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主婦キム・ミンジョンさんは8月、急にお金が必要になり銀行を訪れうろたえた。政府が個人向け融資を制限し貸し付けは難しいという話を聞かなければならなかった。代わりにキムさんは保険約款貸付を受けた。キムさんはちょうど数年前からいくつか入っていた保険のおかげでどうにか急場をしのぐことができた。

第3四半期は銀行の個人向け融資が規制されキムさんのように保険約款貸付で金を借りる人が増えた。金融当局が個人向け融資を引き締め個人負債が増えるスピードは減速したが、保険会社など一部金融会社は「風船効果」によりむしろ貸し付けが増えた。

 
韓国銀行が21日明らかにしたところによると、第3四半期の個人向け融資と販売信用(クレジットカードなどの売り掛け販売)を合わせた個人負債は892兆4571億ウォン(約60兆円)で過去最高となった。個人負債(個人向け融資+販売信用)は2010年第2四半期に802兆8259億ウォンと800兆ウォンを初めて超えてから最高値の更新が続いている。

しかし増加速度は前四半期より遅かった。第2四半期は18兆9000億ウォンの増加となった第3四半期は17兆8000億ウォンの増加にとどまった。金融当局が主に銀行の個人向け融資を強く規制したことで銀行の増加幅は9兆2000億ウォンから5兆4000億ウォンと大幅に減り、貯蓄銀行などノンバンクの増加幅も6兆4000億ウォンから5兆4000億ウォンと減った。これに対し第2四半期に5000億ウォンの増加となった保険貸付は第3四半期に3兆ウォン増え増加幅が大きくなった。

韓国銀行は、「銀行の借入が難しくなり保険約款貸付による借入需要が集まったため」と解説した。クレジットカード使用額など販売信用残高も前四半期より増加幅が拡大し、残高は51兆5340億ウォンに増えた。

韓国銀行のパク・スンファン金融統計チーム長は、「個人負債危険度を判断できる絶対的な基準線を話すのは難しい」としながらも、「現在より増加スピードが速くなってはならないという認識を持っている」と話した。サムスン経済研究所のクォン・スンウ室長は、「個人負債が経済規模に比べ多く、増加速度も懸念されるほど。政府と金融会社・個人の全てで増加速度を鈍化させる努力が必要だ」と話した。

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