家計負債、900兆ウォン目前…所得・資産価値は下降(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.08.23 11:26
韓国の家計負債発経済危機の非常灯がついた。昨年初めて800兆ウォン(約58兆円)を超えた家計負債は、この1年間にさらに増え、900兆ウォンを目の前にしている。政府が各種規制を出しながら抑えようとしたが、効果はなかった。銀行を規制すれば第2金融圏の貸出が増える「風船効果」が続いたからだ。
LG経済研究院のイ・チャンソン金融研究室長は「第2金融圏の貸出は低所得層の生計型資金比率が高く、不良債権につながりやすい」とし「これほどの負債規模なら、外部の衝撃があった時は耐えがたい」と述べた。
このため、大型の経済危機を迎える度に支え役になってきた家計が、今回の欧州発財政危機状況ではむしろ国内経済危機の出発点になるのではという懸念の声までが出ている。負債が急増した状況で所得は減り、資産価値は落ち、家計の基礎体力が大きく落ちれば、政府が取り出す適切なカードはなくなる。