【コラム】規制韓国、ノーベル賞を遠ざける(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.09.20 17:20
幹細胞治療がそうだ。 数年前に黄禹錫(ファン・ウソク)悪夢を経験した当局が、幹細胞に関しては何も言えないようにあちこちを封じ込んだ。 このため韓国が育てた世界的な医学・科学者があたかも麻薬犯のように周囲の目を気にしながら‘奇跡’を製造していているところだ。 腹部の脂肪から抽出した幹細胞を培養し、自分に投与する自己由来細胞、‘成体幹細胞’治療法のことだ。 未来の新産業に浮上したこの治療法は来年180億ドル(約20兆ウォン)の黄金市場を形成する見込みだ。 リック・ペリー州知事がこの先導効果に注目した。 厳しい米食品医薬局は成体幹細胞術を科学的医療技術としてすでに2年前に認め、商用化の道を開いた。
規制論者が陣取る韓国は噂ばかりが広がる。 治療法を開発した医学・科学者も、苦痛から抜け出した患者も、当局の監視を避けて密談しているだけだ。 手術病院は中国と日本に島流しされている。 遠征治療に合流した有名人もあたかも呪術医を訪れた人のような表情を見せている。 ‘完壁な’科学的検証を問う医学界と食薬庁は決して譲歩しない態勢だ。 その間、少なくとも1万人以上の患者が生命の歓喜をつかんだにもかかわらずだ。 成体幹細胞治療は免疫欠乏、アトピー、変形性関節炎、心筋梗塞など伝統医術では治りにくい病気に効果があるという韓国科学者の実験結果が世界的ジャーナルで続々と発表されている。