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グローバル経済リーダーシップの失踪(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.07.20 17:47
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大西洋を挟んだ世界1、2位の経済圏が希代のチキンゲームを繰り広げている。 欧州連合(EU)と米国が同時に最悪の国家不渡りに向かって一歩一歩近づいているのだ。 このチキンゲームはお互い相手に向かって突進するのではなく、各自が破局の断崖に向かって走るという点で、一般的なチキンゲームとは違って自害恐喝に近い。

米国は来月2日までに政府の負債限度を増やさなければ債務不履行(デフォルト)状態に陥る。 その日からすぐに借金ができないため、政府は必要な資金を支出できなくなる。 公務員の給与や各種社会保障費を支給できず、政府の投資も停止する。 最小限の緊急な対応を除いては、中央政府の機能が事実上ストップするのだ。 これだけではない。 すでにムーディーズ、スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)、フィッチなどの国際格付け機関が予告したように、米国の債務不履行は直ちに米国国債の格下げを意味する。 ドルと国債の価値が暴落し、金利は急騰し、民間部門の連鎖的な債務不履行を呼ぶ。 金融市場は大混乱し、下手をするとグローバル金融危機を超える最悪のクレジットクランチが生じる。 サマーズ元国家経済会議(NEC)委員長は「米国のデフォルトはリーマン・ブラザーズの破産とは比較にならない大災難を招くだろう」と警告した。 仮にこうした事態になれば、一時的な景気鈍化レベルではなく、世界的な不況が再現されるかもしれない。

 
大西洋の向こうの欧州では昨年から始まった財政危機の火種が消えるどころか、日々広がる様相だ。 ギリシャに対する2次支援が遅れ、危機の火種はすでにジャンクボンド水準に格下げされたアイルランドとポルトガル、スペインを越えて、EU3位の経済大国イタリアに向かっている。 スペインとイタリアの国債の金利は連日、過去最高となり、不安感が広がっている。 欧州全域に国家不渡りのドミノ事態が発生するかもしれない危機状況だ。 EUがギリシャ事態を収拾できず、南欧国家が国家不渡りに直面すれば、EUの存立自体が危うくなる。 ユーロの暴落とともにユーロ圏が崩壊し、債権銀行の連鎖破産が避けられなくなる。 ユーロ圏の崩壊が世界経済に及ぼす衝撃波は想像の範囲を超える。


グローバル経済リーダーシップの失踪(2)

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