【コラム】危機感が見えない韓国経済(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.06.22 15:30
早くも厳しい暑さが続いているが、回復するかに見えた世界景気はむしろ冷えつつある。世界的に産業生産が停滞し、消費も回復の兆しが見えない。これと同時に世界経済がまた沈滞するかもしれないという悲観論が出てきている。これを反映するかのように、世界の株式市場ではすでに数週間、値下がりが続いている。以前なら景気回復につながるとして歓迎された原油・資材の値下がりさえも、これから予想される景気低迷の前兆として受け止められるほどだ。
グローバル金融危機以降、景気回復を誇っていた各国の政府は最近、景気指標の悪化が景気回復局面に表れる一時的な現象(ソフトパッチ)と主張する。しかし世界随所で見られる各種の悪材料は、それが一時的な景気停滞に終わらないかもしれないという懸念をもたらすのに十分だ。