【社説】KTXの運行、一時中断も検討するべき
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.07.19 14:08
「事故鉄」になった高速鉄道KTXの運行を見守る国民の不安感と忍耐心が限界状況に達している。毎日のように発生する事故のため、命をかけてKTXに乗らなければならないという不満と不信が広がっている。速くて便利な運送手段の寵児に浮上したKTXが、国民の安全を脅かすものになってしまっている。KTXの総体的危機局面だ。許准栄(ホ・ジュンヨン)KORAIL(韓国鉄道公社)社長は、取り返しのつかない大事故が発生する前に、急いで格別の対策を用意しなければならない状況に直面している。
KTXの事故は今年に入って36回も発生した。脱線に運行遅延、各種障害など事故パターンが多様であるうえ、原因もモーター・電気・冷房装置の異常などさまざまだ。ついに先日はトンネルの中で列車が止まり、乗客400余人が1時間も暑さと恐怖に苦しんだ。また冷房装置の故障で乗客が別の列車に乗り換えるなど、3時間に2件の事故が立て続けに発生した。一日に2件の事故が発生するのは外国でも珍しいケースだ。このままでは大事故につながるという信号を送っているのだ。