「平昌」決定の瞬間に涙…李健煕会長の格別な思い(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.07.08 11:18
李会長は今回の開催地決定投票を控えても、昨年初めから1年半にわたりIOC委員全員に会い支持を訴えた。一部委員は2~3回にわたり説得した。今月はじめに南アフリカ・ダーバンに到着した後は1人でも多くのIOC委員と会うため1度の食事を2回にわけてとったりもした。三星グループの役員は、「李会長は1人だけ赦免を受けたことに対する負担を感じている」と伝えた。李会長は2009年末に異例にも単独で赦免復権が認められた。平昌のために力を尽くせという李明博(イ・ミョンバク)大統領の決断だった。単独赦免は李会長に大きな荷物であり、より懸命に活動する原動力となった。
そしてついに夢はかなった。その瞬間、「ついにやった」という感激に、これまで感じてきた負担感に対する所懐が重なり、結局李会長の涙腺はあふれてしまった。三星関係者は、「これまでの李会長の努力が石に穴をあけるための水滴だとすれば、この日の涙は最後を飾る水滴だ。超人的な勝負師的気質で平昌招致に力を尽くしてきた。それでも人間的な所懐感を隠すことはできなかったようだ」と話した。李会長は平昌招致が確定した後、「みんなが私にお疲れだったと言うが、これは韓国の国民みんなが作ったものだ」と述べている。