韓国の富豪、「核恐怖」で自宅に地下シェルター
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.06.28 11:28
ソウルには核避難施設を完備した民間住宅がある。原子力爆弾を落とされても2カ月間過ごせる施設だ。一方で、最近では数千万ウォンを超える放射線監視機器を購入する一般人も増えている。一部の富裕層の話だ。福島原発事故や北朝鮮の度重なる核脅威で、核に対する漠然とした恐怖が広がって描かれた風俗図だ。
ソウル瑞草洞(ソチョドン)の最高級住宅地には、核避難用の地下シェルターがある。200人ほどの入居者が、2カ月間、核兵器を避けて生活することができる規模だという。シェルターは入居者だけが利用可能だ。シェルターのドアは強化コンクリートが塗り重ねてあり、重さだけで1トンを超える。壁の厚みも80センチと、一般的な壁の4倍以上だ。シェルターのドアがぶ厚い理由は、核爆発による熱風と圧力を遮断するためだ。132平方メートル程度の内部には、3段式簡易ベッドが約20ほど、トイレは2間、食料倉庫などがある。電気の供給が中断する事態を想定し、自家発電機も用意してある。壁のあちこちには、放射能汚染物質と核塵などをふるい落とすフィルターと換気施設が備えられている。地下と1階の間には、ゴムと鋼鉄で作られた特殊施設がある。マグニチュード7以上の強い地震や核爆弾のような外部からの強い衝撃にも建物が揺れたり壊れたりしないように耐震設計が施されている。