【噴水台】半額シリーズ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.06.14 17:42
昨年のこの時期は半額マンションというものが目を引いたが、最近は半額大学授業料だ。 先日、もう一つ追加された。 今度は半額牛肉という。 急騰する豚肉の価格を抑えるために牛肉を安くするということだ。 世の中、実に大きく変わった。 この2つは片方が不足すればもう一方が埋められる代替財関係だ。 今までは牛肉の価格を抑制するために豚肉の供給を増やすのを見てきた。 ところが今度は状況が逆転した。 冬に口蹄疫(こうていえき)波紋が広がり、豚331万頭が殺処分され、その後に価格が上がり始めた。 牛も15万頭が埋却されたが、それ以前から飼育が増えていたため価格はむしろ下がっている。 政府が農協に牛肉を昨年末の半分の1キロ当たり1万7000ウォン(約1200円)で供給させる背景だ。
半額シリーズ、非常によい。 嫌うほうが非正常だ。 しかしすべての「半額」は政治的だ。 経済学の周辺に半額はない。 あるとすれば名前だけがそうであるだけだ。 ある履き物会社が50%セールをする。 ほとんど流行が過ぎたものか、デザインが落ちて普段売れていなかった製品だ。 そのまま置いておくと倉庫の場所を取るだけで、管理コストがかかる。 安く処分して現金を握るほうが得だ。 半額セールというが、業者にとってはそれが全額だ。 価格が半分といっても残りの50%を誰が負担するのかにも目を向けなければいけない。 負担する主体が違うだけで、社会全体的な費用は変わらない場合がある。 ハンナラ党が何の準備もなく投じた半額授業料がちょうどこうしたケースだ。 授業料が半分に減れば、残りの半分は税金が投入されると考えればよい。