【社説】パク・ミョンリム教授のカミングス批判、親北の終焉だ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.06.03 11:05
相変わらず問題は「北朝鮮をどう見るか」だ。秘密裏に推進された南北首脳会談交渉を北朝鮮が一方的に暴露し、南北はもちろん北東アジア情勢に波紋が広がっている。こういう北朝鮮をどう見るべきかという問題は、現政権の対北朝鮮政策を評価する観点と直結する。政界の進歩勢力である民主労働党と進歩新党が北朝鮮の3代世襲をめぐり分裂したが、また再結合を推進しながら非難を浴びているのも、北朝鮮を見る目の差からだ。ハンナラ党と民主党が北朝鮮の人権法をめぐり論争を繰り返すのも同じだ。
このように北朝鮮に対する見方の違いは、私たちの社会を分裂させた理念的宿命として作用している。その顕著な見解の違いを表した決定的な原因提供者に挙げられる人が米国の歴史学者ブルース・カミングス(シカゴ大大学院教授)だ。カミングスが1981年に発表した『韓国戦争の祈願』は優れた研究業績で学界を驚かせた。カミングスは70年代に解除された米国の韓国戦争関連文書を渉猟し、従来の研究成果を覆す解釈を出した。修正主義理論だ。戦争の責任を韓国と米国に回す主張だ。逆に解放後の北朝鮮体制の優越性を強調した。