韓国産アワビ、味に厳しい香港人を魅了
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.05.04 13:38
韓国産の食品が香港で春を迎えた。日本原発の放射能流出事故で日本産の食品が直撃弾を受け、香港市場に食い込んだのだ。
農水産物流通公社(aT)によると、日本産農水産物輸入専門会社の香港兆豊行は最近、全羅南道莞島(チョンラナムド・ワンド)の水産会社などと韓国産アワビ・ナマコなど約550万ドル(約5億円)規模の輸入契約を締結した。兆豊行は大手流通会社で、香港・中国本土など中華圏地域に販売ネットワークを構築している。日本産海産物・農産品から放射能が検出されたことで日本産の輸入を減らし、輸入先を多角化した。
aTのパク・ソングク香港支社長は「中国大陸の高級消費者層にアピールできる機会と見て、国内の食品・産地に関する営業・広報を強化している」と述べた。香港は日本農水産食品の最大市場。昨年、日本の関連輸出額53億ドルのうち香港に輸出されたのは12億ドルにのぼる。香港の5ツ星級シャングリラホテルの食品・飲料総括マネジャーは「安定した供給先を確保するために韓国産の食品を購入している」と話した。