「チェルノブイリ」と「福島」原発事故への日本の対応の違い(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.04.07 10:39
1986年5月初め、雨が降ったある日。父の転勤のため日本で高校に通っていた私は、いつもと変わりなく傘を差して登校した。ところが登校する町内の小学生はあらかじめ決めていたかのように、長靴に帽子付きレインコートを着たうえで傘を差していた。数人の子どもはマスクまでしていた。
4月26日に発生したソ連チェルノブイリ原発爆発事故のためだった。子どもがいる親たちは数日前から「もうすぐ放射能の雨が降る」と言って雨具を準備していたのだ。「世界地図で見ると遠く離れたソ連から飛んでくる放射能が日本にどんな影響を及ぼすのか」と思いながらも、手についた雨水が気になって制服のスカートで拭いたことを思い出す。