【社説】北朝鮮の物乞い、なぜ険しい道にばかり行くのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.04.04 11:16
北朝鮮の崔泰福(チェ・テボク)最高人民会議議長は労働党中央委員会政治局委員を兼ねている。こうした高級官僚が最近英国を訪問し、「今後2カ月が峠」としながら食糧支援を訴えた。これとは別に北朝鮮の経済官僚12人が米国でグーグルやスタンフォード大学などを訪問し市場経済を学んでいる。咸鏡北道(ハムギョンブクド)の羅先(ナソン)特別市に対しては中国観光客の自家用車観光を許容する方針という。すべて来年に予定された「強盛大国進入式」に備えた住民生活向上のための準備作業とみられる。
北朝鮮のこうした動きがどれだけ役に立つかは分からないが、われわれとしては残念さを禁じ得ない。北朝鮮は1月から韓米を含め世界を相手に食糧支援を訴えてきたが冷たい反応ばかり得ている。権力序列10位以内の崔議長が英国まで行ったのもこうしたあせりの発露だろう。しかしこうした方法で食糧を確保するとしてもどれだけ得られるだろうか。通常の不足分100万トンには非常に不足するだろう。金大中(キム・デジュン)・盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権当時に実感しただろうが、韓国だけが年30万~50万トンの食糧と肥料を支援していた。