警察は１０日、自殺したチャン・ジャヨンさんの知人だと主張している３１歳の収監中の男から押収した手紙封筒のコピーから、発信地を隠すために手を加えた痕跡を見つけたと発表した。

京畿地方警察庁は同日に会見し、押収した航空郵便封筒のコピーから細工された痕跡を発見したと説明した。Ａ４用紙２枚にコピーされた同一の封筒コピーのうち、３カ所に押された郵便局の消印には「２００８．９．１７」と日付がある。その下の発信地の郵便局名が記載されている部分は、横１．５センチメートル、縦１センチメートルほどの大きさの長方形に切り取られていた。このため、消印を押した郵便局がどこなのか確認できない。警察は男が郵便局の消印の一部を切り取ったコピーで別の複数のコピーを作ったものとみている。

京畿警察庁のキム・ガプシク刑事課長は、「発信地を隠そうとコピーを細工したものとみられるが、これだけでチャンさんが書いたという手紙を偽造したと断定できる証拠ではない」と話している。

警察はまた、刑務所電算網に残っている男の郵便物送受信記録を分析したが、チャンさんと手紙をやりとりした記録はないと明らかにした。警察が分析したものは、２００３年１１月から今月７日まで、刑務所内で男がやりとりした郵便物に対するものを整理した電算記録だ。

男はこの期間に２４３９件の郵便物を受け取った。チャンさんが書いたものとされる手紙の封筒の発信人の欄には「チャン・ジャヨン」「チャン・ソルファ」「雪の花」など、本名とあだ名などが混ざっていた。警察は、「刑務所で送受信状況をすべて記載していないことを考えても、２人の間に手紙をやりとりした記録がまったくないということは釈然としない」と話す。

国立科学捜査研究所の筆跡鑑定結果は早ければ今週末か週明けごろに出る予定だ。


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