【社説】再捜査に進む「チャン・ジャヨン事件」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.03.09 11:55
「チャン・ジャヨン自殺事件」が改めて注目を浴びている。チャンさんが書いたという自筆の手紙のコピーが公開され、2年前に世間を騒がせた疑惑が再び浮上した。手紙にはチャンさんが性接待を強要されたという大企業と金融機関、放送局、報道機関関係者31人が実名で書かれ、怒りと羞恥心に自殺を言及した内容などが書かれていたことがわかった。2年前に提起された性接待疑惑とほとんど同じだ。チャンさん事件を徹底的に捜査していれば今日の混乱は防げたという点で、検察と警察は責任を感じなければならないだろう。
当初チャンさん事件の捜査は声ばかり騒がしく、ミステリーは解けないまま覆われたという印象を与えて終わった。当時警察はチャンさんの自殺後4カ月にわたる捜査の末に、いわゆる“チャン・ジャヨンリスト”に名前が挙がった報道機関と金融会社代表ら20人を検察に起訴意見として送致した。検察はチャンさんの前所属会社代表ら2人だけを在宅起訴し、残りは証拠不足を理由に無嫌疑処分とした。起訴された人物にも“接待強要”は除外し暴行と名誉毀損容疑だけが適用された。核心疑惑の性接待はなかったという結論になったわけだ。チャンさんが性接待をすることになった過程と人物が究明されないまま縫合されたのだ。