「北朝鮮軍には性暴力が蔓延、韓国に来て犯罪と知った」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.02.21 17:53
北朝鮮人民軍の上級者が階級の低い女性軍人や他の指揮官の妻を対象に性暴力を加えることが少なくないことが分かった。 さらにこうした行為が犯罪として扱われない場合もあるという。 こうした事実は、21日に社会福祉共同募金会の講堂で開かれた「北朝鮮人民軍兵営の生活と人権」という学術セミナーで公開された。 この席にはチェ・ヒギョン元人民軍空軍司令部指導員、人民軍第5軍団タンク部隊に服務したベク・ファソン氏、パク・ミョンホ元人民軍大尉、北朝鮮戦略情報サービスセンターのイ・ユンゴル代表(北朝鮮護衛司令部勤務)らが出席した。
チェ氏は「人民軍内では女性の胸を見て『小さい』『大きい』などの発言を何ともなくする」とし「韓国に来てからこういう言葉が性暴力であることを知った」と話した。
イ・ユンゴル代表は「北朝鮮人民軍で上級者が女性軍人の胸を触る行為は犯罪にもされなかった」と主張した。 イ代表は「人民軍の上級軍人が女性軍人に『一度一緒に寝よう』などと話すことも普通に起きている」と伝えた。 こうしたセクハラや性暴力は1990年代以前は必ず上部に報告しなければならなかったが、最近は連帯責任を恐れて報告しないなど、人民軍内の規律がかなり緩んでいるということだ。 こうした規律の弛緩は性犯罪を蔓延させ、さらには処罰もされない状況になっているという。 実際にイ氏はこうした事例を公開した。 最近、ある政治委員が女性指揮官と下士官、そして後方軍官の妻に性暴力を加えたということだ。 この政治委員はわいろで処罰を逃れ、他の部隊に異動させられて終わったと、リ代表は伝えた。