【時視各角】老い方
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.02.18 17:38
先月末の冬休みを利用して日本を旅行した。4泊5日で雪が積もった北海道一帯を回った。札幌駅で電車を待っている間、近くに大型書店「紀伊国屋」があったので、時間つぶしを兼ねて入った。文庫版コーナーはその時期の日本の読書傾向が最もよく分かるところだ。やはり老人大国だった。高齢化社会に関する本が最も目につく場所に陳列されていた。種類も多い。『戒老録』などで韓国でもよく知られた女性小説家・曽野綾子(80)の『老いの才覚』、哲学者・鶴見俊輔(89)の『老いの生き方』、評論家・渡部昇一(81)の『知的余生の方法』、女性工学者・南和子(81)の『暮しの老いじたく』など数冊を購入した。すべて80代の著者が自分の経験に基づいて、同年輩の老人または‘予備老人’のために書いた本という共通点を持つ。
日本から帰ってからしばらくして旧正月連休を迎えた。故郷の親を訪ねた日、やや‘神経戦’があった。私をはじめとする子どもは、92歳になった体が不自由な父の世話を母一人にさせれば、母が先に倒れてしまうので、介護を頼もうという意見だった。母は「お父さんは他人の世話を受けたがらない」と意地を張った。似た問題を抱えている家は多いはずだ。しかしついに結論には達しなかった。