1987年ソウル、2011年カイロ…平壌は?
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.02.13 11:28
革命は最高の劇的ドラマだ。人間の想像力の限界を一気に打ち破ってしまう。極度の緊張感の中で反転に反転を繰り返す。革命は時には喜びいっぱいの勝利の記録になる。しかし大部分が血なまぐさい挫折の歴史として残る。その荘厳なドラマの中で実存の多様な姿が現れる。流血鎮圧か、そうでなければ退陣か、自分と家族の将来はどうなるかを悩む独裁者はこれ以上全能の存在ではない。か弱い人間であるだけだ。勝敗が不明な戦いで最後まで闘争するのか、そうでなければ妥協するのかを悩む革命勢力の指導部も同じだ。どこに広がるかも知れない革命の火花の前にすべてはか弱い存在となる。
エジプトのムバラク大統領による30年に及んだ鉄拳統治がついに崩壊した。デモが始まってわずか18日だ。エジプト近現代史上で初めて民衆が蜂起した事件だ。1万1000日の独裁がこのように早く崩壊するだろうとは大部分予想できなかった。怒った民衆が作り出した抵抗のエネルギーはそれだけ強烈だった。民衆蜂起の聖地となったカイロ・タハリール広場に集まった数十万人のデモ隊の姿は、われわれを24年前のソウル市庁前広場に連れていく。両国の民主化過程には地球半周を回る空間の格差と20年を越える時間の差を跳び越える類似性が明確に存在する。