【コラム】バラエティーコリア
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.02.08 16:16
各自それぞれの行動をする個人主義、一つに固まるのが好きな集団主義。どちらが経済成長に有利だろうか。指導者のもとで団結し、経済開発に成功した韓国の経験上、集団主義が有利に見える。日本もそうで、現在の中国もそうだ。一方、産業化を先に成し遂げた先進国を見ると考えは揺れる。豊かな国であるほど、個人主義性向が強いのではないだろうか。
これに対する答えを統計と数式で求めた人がいる。米バークレー大学のユーリ・ゴロドニチェンコ教授とジェラード・ローランド教授だ。2人が昨年共同発表した論文は、文化と成長の相関関係を明らかにするものとして有名だ。複雑な数式は除いて結論だけ話せば、個人主義が強い国であるほど、1人当たりの国民所得と生産性が高く、特許保有件数も多いということだ。集団主義が一定の発展段階では効率的ではあっても、長い視点ではそうではないという主張だ。個人主義礼賛論ともいわれる。「個人主義は自由な発想を生み、技術革新、創造的発見、芸術的実験に有利だ。半面、集団主義は組織の団結と共同目標の達成には効率的だが、個人が群を抜くのを抑える」。