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対話を急ぐ北朝鮮、速度調節する韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.02.01 11:58
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南北高官級軍事会談をめぐり、1日も待てないかのように催促する北朝鮮と、ゆったりと対応する韓国政府の気流が対照的だ。国防部当局者は31日、「北朝鮮が2日前に韓国側が2月11日に開こうと提案した実務会談の日を2月1日に操り上げようという電話通知文を送ってきた。われわれはわれわれの提案の通りにしようという回答を送った」と話した。政府は北朝鮮が先月29日に送った電話通知文に2日間回答せず、北朝鮮が修正提案した日の前日に北朝鮮側に“拒否”の立場を伝えた。政府関係者は「北朝鮮の名分蓄積用の偽装平和攻勢に振り回されないという意味だ」と話した。

北側は催促し、南側は知らんぷりの心理戦は、先月20日の米中首脳会談が終わった直後に北朝鮮が南北高官級軍事会談を電撃提案してから続いた。北朝鮮は「時期は2月上旬に、場所は双方が合意する便利なところで、予備会談は1月末にしよう」とした。だが、政府は先月26日「軍事実務会談を11日に板門店(パンムンジョム)の韓国側“平和の家”で開こう」とした。北朝鮮の日程より10日後に日を決めた。ここに哨戒艦・延坪島(ヨンピョンド)挑発に対する謝罪、非核化真正性確認問題を議題として取り上げた。

 
北朝鮮が提示する日程の通りに行われてきた南北対話史では異例だ。軍関係者は、「われわれが明らかにした議題は明確だが、1週間早めたからと変わるものはない」と話した。ここには、「現在まで北朝鮮の対話の真正性はなく、意図も明らかだ」という判断がある。

政府が速度調節モードを持続しているのは、米中首脳会談以後進行している大きな枠組みでの局面に合わせていくという意味もある。別の関係者は、「韓日米と米中が、成果ある南北対話を経て米朝対話、6カ国協議へと進められる循環構造に共感を形成している状況。政府はそれなりのスケジュールを持って局面転換の基礎となる南北対話をしっかりと確かめている」と話した。

北朝鮮の内部状況に対する評価も一役買っている。政府当局者は、「北朝鮮も南北対話を経てこそ米朝対話と6カ国協議に進む可能性があることを知っている。食糧難など内部状況が与える圧力に北朝鮮も苦悩しているだろう」と話した。北朝鮮の最近のコメ価格は1キログラム当たり2000北朝鮮ウォンで貨幣改革以前と同じ価格だが、貨幣改革当時の交換比率(1対100)を考えればコメ価格は100倍に高騰したことになる。政府当局者は、「最近北朝鮮は米国と欧州連合(EU)に食糧支援をはばかりなく要請するほど切迫している」と話した。


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