【社説】「2万ドルの罠」から抜け出してこそ先進国になれる
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.12.16 12:13
来年は単なる一年ではない。今年は21世紀最初の「新十年」の最後の年だが、来年は2度目「新十年」の元年となる。この10年に国家の命運がかかっている。1人当たりの国民所得3万ドルを超える先進国に進入できるかどうかが決まるからだ。外国の場合、2万ドルを達成した後、5-8年後に先進国になっている。この期間、先進国になれなければ、韓国の未来は絶望的になるかもしれない。
この10年間は韓国が「2万ドルの罠」から抜け出せず立ち止まった時期だった。成果がないわけではなかった。史上初めて世界経済のルールを制定する主要20カ国・地域(G20)会議のメンバーになり、新興国では初めて首脳会議も開催した。07年に達成しながらも金融危機で後退したが、他国よりはるかに速いペースで景気を回復させ、今年また国民所得2万ドルを達成した。しかし冷静に見ると足踏み状態だった。世界経済に占める地位は10年前も今も大きく変わっていない。経済規模は世界10位圏から昨年は14位に落ち、1人当たりの国民所得は相変らず世界40位圏にとどまっている。中国やインドの追撃のためでもあるが、根本的には韓国の成長能力が減退し、躍動性が落ちたためだった。