【海外コラム】北朝鮮を助ける中国の心理(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.12.15 14:36
ウィキリークスが暴露した米国外交公電には、中国が韓国主導の統一を受け入れる準備ができているという内容もある。天安(チョンアン)艦沈没や延坪島(ヨンピョンド)砲撃に対して北朝鮮の責任を問わない中国が、こういう考えを抱いているというのは、かなり矛盾しているように聞こえる。中国指導部は北朝鮮に瀬戸際戦術をやめろと言うよりも、6カ国協議の再開を主張した。挑発の代価を支払わせようという姿は見られない。
なぜ中国は北朝鮮の手綱を締めないのか。中国と在韓米軍の間の北朝鮮という緩衝装置を失わないため、というのがこれまでの通念だった。韓国主導の統一を防ぐために金氏王朝を支えなければならなかったし、統一が中国の安保を脅かすのではないかという懸念があった。北朝鮮が核実験などで挑発する度に中国は非難を受けてきた。慢性的な優柔不断と不干渉主義で社会主義の隣国を安心させてきた姿は、中国が自分だけの偏狭な利益にすがっていることを全世界に広告しているように見える。