【社説】中国、いつまで北朝鮮をかばい続けるのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.12.13 12:53
北朝鮮の延坪島(ヨンピョンド)攻撃とウラン濃縮公開で高まった韓半島危機状況をめぐり、中国が北朝鮮をかばい続け、憂慮が深まっている。最近、北朝鮮を訪問した戴秉国中国国務委員(副首相級)と金正日(キム・ジョンイル)国防委員長との会談を見るとそうだ。金委員長は「韓国が挑発して攻撃した」という立場を守り、戴秉国国務委員は‘リップサービス’水準で(軍事挑発)自制を要請したと伝えられている。戴秉国は延坪島事件直後、韓国で李明博(イ・ミョンバク)大統領に6カ国協議の再開を提案し、拒否された。しかし中国政府はこれを公開提案するなど、一方通行式の姿を見せた。南北(韓国・北朝鮮)に対する中国の態度はあまりにも対照的だ。
オバマ米大統領は戴秉国の訪朝に先立ち、中国の胡錦濤国家主席と電話で対話し、北朝鮮の挑発を防ぐために中国が積極的な役割を果たすよう強力に促した。しかし胡主席は北朝鮮の挑発行為に対しては‘リップサービス’指摘をしただけという。さらに中国は、韓日米3カ国が公開的に拒否したにもかかわらず、6カ国協議緊急首席代表協議を押し通そうという動きまで見せている。戴秉国-金正日の会談直後、北朝鮮の朴宜春(パク・ウィチュン)外相が「核抑止力を強化していく」と述べたにもかかわらずだ。中国は批判どころか、むしろ北朝鮮と歩調を合わせるような姿を見せている。