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G20首脳の動線に隠れた「政治計算」(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.11.11 11:05
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今日開幕するソウル主要20カ国・地域(G20)首脳会議のために、世界のリーダーが次々と入国している。ソウルG20首脳会議は非常に重要な国際舞台だ。しかしこれがすべてではない。韓国に来る首脳はどこに寄って来たか、またどこへ向かうのか。司空壱(サゴン・イル)G20首脳会議準備委員長は「首脳の時間こそが世の中で最も希少な資源」と話す。各国首脳の動線に基づいて国際経済の地図を読んでみる。

◇米国は‘中国けん制用’歴訪=オバマ米大統領は10日間のアジア歴訪中に韓国を訪れる。オバマ大統領の任期中では最も長い出張だ。インドとインドネシアを訪問した後、10日晩に韓国に到着した。

 
インドでは3日間も滞在した。経済強国に浮上するBRICs(ブラジル・ロシア・インド・中国)のインドを重要なパートナーにするという意志を見せたのだ。為替問題で対立する中国をけん制しているという見方が多い。

外交専門紙フォーリンポリシーはインド-インドネシア-韓国-日本と続くオバマ大統領のアジア歴訪を「民主主義の色彩が濃厚な日程」と表現した。「自己主張がますます強まる中国を考えれば、こうした日程が組まれたのは偶然でない」という解釈も付け加えた。

ソウル大の尹永寬(ユン・ヨングァン)教授(政治外交・元外交通商部長官)は「米国は過去のように一方主義的なリーダーシップをこれ以上行使できないという認識で他国との協力を重視している」と述べた。また「オバマ大統領のアジア歴訪を中国を説得するためのレバレッジ次元の歴訪外交と解釈することもできる」と評価した。

米国のアジア歴訪は、多者間交渉舞台であるソウルG20首脳会議の前に支持を集めるという効果もある。延世(ヨンセ)大のキム・キジョン教授(政治学)は「G20のような多者外交の特性上、結論を出すためにはあらかじめ国家間の小規模多者外交を通して事前調整をする必要がある」とし「こうした理由で多者外交舞台が開かれる前に別の2国間会談を開き、合意の枠組みを作るケースが多い」と述べた。


G20首脳の動線に隠れた「政治計算」(2)

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