【社説】オバマ大統領の疎通、李明博大統領の疎通
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.11.06 12:34
「ホワイトハウスですべきことは多いが、国民に私が彼らの話をよく聞いているという確信を植え付けるのが重要だということを悟った」
オバマ米大統領が中間選挙敗北後の記者会見で吐露した言葉だ。長くない言葉の中に、リーダーシップに関する2つの重要な話題が隠れている。「大統領の仕事」と「国民の言葉」だ。オバマ大統領が就任する際、多くの人々がオバマ大統領なら国民との疎通に問題はないとみていた。親和的な容貌、優れた弁舌、強い自信…。実際にオバマ大統領は多くの仕事をこなしながら多くの疎通をした。医療保険改革は保険の恩恵から疎外された3000万人を保険地帯に引き込むというものだったが、オバマ大統領はこの100年の宿題を解決するために与野党の議員らと絶えず対話した。ウォール街の不適切な慣行を正す金融改革も多数の世論に基盤を置いた。アフガニスタンに兵力を増派する時は現地指揮官の声を聞いた。そして平常時には数多くの演説と記者会見で国民に自身の考えを伝えた。それでも疎通は不足し、さらにホワイトハウスの外に出ていくということから、大統領という地位がどれほど難しいかを推し量ることができる。