【噴水台】「オッパ、信じるよね」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.10.21 14:59
少女にとってオッパ(兄さん)は「幼いアッパ(パパ)」だった。 オッパの語源も早い・未熟を意味する‘オル’に父という意味の「アプ」が結びついたものという。 ここに呼格助詞が付いた「オル+アプ+ア」がオラボニ、名詞形語尾が付いた「オル+アプ+イ」がオルビに変化したということだ。 19世紀まで「オブバ」で使われたが、20世紀に入って「オッパ」になったというのが定説だ。 そのためだろうか、 「オッパ」のイメージに懐かしさと哀愁、信頼が重なるのは。
「コッ、コッとツルクイナが田んぼで鳴いて…」で始まる童謡「オッパの思い」は1925年11月に雑誌「オリニ」に掲載された。 作詞者は当時11歳だったチェ・スンエだ。 ただ靴を買ってくるというオッパは雁が飛んできてもコオロギが鳴いても消息がないという内容だ。 大変なことだ。 日本の虐政と収奪が猛威を振るっていた時なのに。 それで馬に乗ってソウルへ行ったオッパは独立運動しているのか、金儲けをしているのか、勉強しているのか知ることはできない。 演劇「愛にだまされ金に泣いて」は1936年に初演された。 原題は「ホンドよ、泣くな」だ。 オッパの学費を稼ぐためにるために妓生(キーセン)になったホンドの数奇な運命が内容だ。 その‘ホンド’は急速成長の陰でルームサロンに舞台が変わっているが。