【社説】金利据え置き後に懸念される副作用
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.10.18 10:46
韓国銀行(韓銀)の‘苦悩’の政策金利据え置きは避けられない選択だったのかもしれない。激化する通貨戦争の中、韓国だけが利上げをするのは難しい。しかし金融市場の副作用が尋常でない。3年物国債金利が年3.48%と、9月の消費者物価上昇率3.6%を下回った。目の前に実質マイナス金利時代が開かれたのだ。今はもう金利商品投資家は座っているだけで損失が出る世の中になった。一部の銀行は年2%台の超低金利定期預金商品まで出している。金利投資時代は事実上終焉を告げたのも同然だ。
金利の据え置きが「インフレ容認」という誤った信号を送りうるのも問題だ。市中には600兆ウォン(約48兆円)を超える短期不動資金が飛び交っている。低金利を避けて株式市場や不動産市場に流れれば資産バブルを招く。低金利によるモラルハザードも心配だ。私たちの可処分所得に対する負債償還比率は世界最高レベルにある。それでも家計への貸出増加は続いている。