政府は主要２０カ国・地域（Ｇ２０）ソウル首脳会議で議長国として国家間の通貨戦争を終わらせるのに力を注ぐことにした。

匿名を求めた政府関係者は「Ｇ２０ソウル会議で通貨戦争が終息するよう、議長国としての役割と権限を最大限に行使する計画」と述べた。また「（通貨戦争では）みんなが譲歩しなければすべてが被害者となる。みんな少しずつ譲歩する大妥協を引き出す考え」と語った。

このため第１段階として今月２２－２３日に慶州（キョンジュ）で開催されるＧ２０財務相・中央銀行総裁会議で、政府は主要国と通貨戦争を解決するための２国間協議を開くことにした。続いて第２段階は１１月初めのＧ２０首脳会議準備会議で、第３段階はＧ２０ソウル首脳会議で、それぞれ通貨戦争の収拾案を講じるというものだ。

Ｇ２０会議は加盟国間の合意を基盤に進行されるため、特定国家の為替問題を正式に議論するのは難しい。しかし２国間協議ではいくらでも葛藤の解消が可能だ。

これに先立ち尹増鉉（ユン・ジュンヒョン）企画財政部長官は８日（現地時間）、米ワシントンＤＣで開かれた国際通貨基金（ＩＭＦ）・世界銀行（ＷＢ）グループ年次総会で、「世界各国が各自の利益だけを追求すれば（お互い損する選択をする) ‘囚人のジレンマ’に陥るため、すべての加盟国が開かれた心で緊密に協力しなければならない」と強調した。

「檀君以来韓国で開かれる最大の外交行事」といわれるＧ２０ソウル会議は、マクロ政策の国際協調、金融安全網の構築、国際金融機構改革、グローバル金融規制改革など国際協調が欠かせない議題を扱う。

韓国の外交官と公務員は今回の首脳会議の重みを実感している。李昌鏞（イ・チャンヨン）Ｇ２０首脳会議準備委員会企画調整団長はＧ２０首脳会議を‘知的ワールドカップ’に例えた。Ｇ２０会議は政策対決のための国際競技に公務員と知識階層が代表選手として出場するもので、議長国プレミアムのおかげでワールドカップ（Ｗ杯）でいえば本大会まで不戦勝で進出できる絶好の機会だと、李団長は説明している。



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