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北朝鮮労働新聞、突然「リンゴ賛歌」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.09.27 12:22
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北朝鮮の労働党代表者会開催が切迫した中、党機関紙労働新聞の正論にあるリンゴ農場の収獲をたたえる文が異例に掲載され、注目を集めている。

20日付の労働新聞は「リンゴの海 笑い声」という正論で「9月を迎え(平壌三石区域の)元興(ウォンフン)の地に慶事が訪れた」とし「大同江(テドンガン)果樹総合農場で見事に赤く熟れたリンゴを収穫するは歓喜の消息が伝わり、全国を興奮させている」と伝えた。正論は「元興のリンゴは我が将軍様が根となって結んだ念願の実」とほめたたえている。北朝鮮の「朝鮮語大辞典」によると正論は「社会政治的に重要な問題の本質を明らかにしてそれに対する筆者の見解と立場を表明する先導的な訴えの記事」だ。

 
関係政府と専門家たちがこの正論に注目するのは金正日(キム・ジョンイル)国防委員長の後継者に内定された三男のキム・ジョンウン氏がこの果樹農場の拡張、造成を総指揮したからだ。米国の自由アジア放送(RFA)は先月19日「元々、温室農場を作ろうとしたが、キム・ジョンウン氏が電力などの費用が多くかかるとし、果樹農場を提案した」とし「キム・ジョンウン氏が掌握した人民保安部軍人建設者たちが工事に投入された」と伝えた。

平壌三石区域元興里一帯に位置した農場は5倍の595万平方メートル規模に拡張された。以後、北朝鮮全域で果樹園造成ブームになったという話だ。金正日国防委員長は昨年11月と今年の6月、農場を訪問して格別の関心を見せた。チョン・ソンジャン世宗研究所首席研究委員は「金委員長が『10年前の構想をついに実現した』と言及した内容が正論に登場する」とし「後継者に対する金正日国防委員長の満足感と期待を現し、後日、キム・ジョンウン氏の業績として公開浮上させようとする布石だ」と話している。

朝鮮中央通信は「労働党代表者会に出席する代表者たちが26日、平壌に到着した」とし「準備委員会の働き手手たちが彼らを迎えた」と報道した。

北朝鮮は「9月上旬」の開催を公言した党の代表者会が行われず、21日、遅延の理由は明らかにしないまま「会議を28日、平壌で開催する」と報道した。

◆チェ・ヨンヘ、要職に起用されるか=金正日と親交が厚いチェ・ヨンヘ黄海北道道党責任秘書が解任されたと25日、朝鮮中央放送報道で確認された。チェ・ヨンヘの解任は今回の党代表者会で彼が労働党核心ポストである組職指導部第1副部長に起用されるという観測とかみ合って注目される。

金日成のパルチザンの仲間であるチェ・ヒョンの息子であるチェ・ヨンヘは会員500万人の社会主義労働者青年同盟(社労青)中央委員長を務めたが、不正の疑いで98年1月に左遷されたが、2006年4月、黄北徒党責任秘書となった。


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