北朝鮮、中国政府が確認した国軍捕虜すら「わからない」と虚偽の通知
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.11.05 10:03
北朝鮮当局がすでに韓国側家族・親戚により身元が確認された北朝鮮抑留国軍捕虜と拉致被害者についても生死や住所はわからないと通知してきたことが明らかになった。統一部と大韓赤十字社が4日に明らかにしたところによると、金剛山(クムガンサン)での離散家族対面行事のため先月に候補者の生死確認を進める過程で、北朝鮮は国軍捕虜10人と拉致被害者16人のうち、1人の死亡を除き確認できないとの立場を伝えてきた。
この中には国軍捕虜のハン・マンテクさん(79)も含まれている。ハンさんは韓国行きのため2004年に中国に脱北して親戚と会ったが、同年12月に中国公安に逮捕され強制送還された。ハンさんの送還は当時中国外交部が公式に確認し、韓国政府が駐韓中国大使を呼び遺憾の意を伝えるなど、外交問題に発展した。拉致被害者家族会の崔成竜(チェ・ソンヨン)代表は、「ハンさんの存在を北朝鮮が把握できていないというのは話にならない」と指摘した。平安南道北倉郡(ピョンアンナムド・プクチャングン)の収容所に収監されたとされるハンさんを出すわけにはいかず、北朝鮮が虚偽の資料を出したという話だ。