【コラム】‘置いてけぼり’を食らったカーター氏の訪朝
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.09.02 17:30
「北朝鮮問題に対する私の考えはオバマ政権とは違う」。3月に訪韓したジミー・カーター元米大統領は、ソウルにいる米国人高官らと会った席でこのように語った。 カーター氏は翌日の公開講演でも「一方的な対北朝鮮制裁は逆効果をもたらすおそれがある。 米国と韓国がまず北朝鮮に対して関係正常化の努力をしなければならない」と力説した。 「金日成(キム・イルソン)主席もそうであり、金正日(キム・ジョンイル)国防委員長も同じように願っているのは米国との直接対話だ。 韓国と米国がまず制限のない対話を提案すれば、北朝鮮も受け入れるだろう」と強調した。
消息筋によると、カーター氏はこの時すでにオバマ米大統領側から訪朝に対する同意を得ていたという。 自身が世界各地でしてきた「愛の家づくり」(ハビタット)事業を北朝鮮でもする考えであり、それをきっかけに金正日を説得し、韓半島情勢の緩和を支援するということ、この2つがカーター氏の訪朝目的だった。 しかしカーター氏の平壌(ピョンヤン)行きは、自身の訪韓直後の3月26日、天安(チョンアン)艦事件が発生したことで無期限延期となった。