【時論】西海の海上安全、中国に切実(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.06.03 17:55
中国外務省報道官部は海軍哨戒艦「天安(チョンアン)」事件を「不幸な突発事件」と規定し、この問題と北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)国防委員長の訪中は別の問題だと強調した。 国際社会が対北朝鮮制裁を推進する現時点でも、中国高官は「緊張感が高まるのを防ぐべきだ」などと述べ、従来の立場をほとんど変えずにいる。 さらに中国は「天安」事件は南北(韓国・北朝鮮)間の問題であり、中国が乗り出す問題ではないという点を強調している。 果たしてそうだろうか。決してそうではない。 「天安」事件の解決と中国の国益は大きな関係があり、この問題の行方によって中国の将来も変わる可能性がある。
中国の大陸海岸線の距離は約1万8000キロ。 中国はこれを北から勃海・黄海・東海・南海に区分している。 韓国の西海(ソヘ)は中国の勃海・黄海・東海と接している。 中国大陸海岸線の半分以上だ。 しかしまだ西海は中国との排他的経済水域(EEZ)問題が解決していない状態だ。 中国はベトナム・フィリピン・ブルネイなど南中国海国家とは「中間線原則」を強調し、韓国の西海では「自然延長の原則」を主張している。 中国が西海海底に陸地の自然延長である大陸棚を主張するのは、西海を3等分した場合、3分の2が中国側にあり、3分の1が韓国側にある海底地形のためだ。 中国が海洋区画問題で二重定規を適用していることを示している。 いつでも韓中間の葛藤の種になりうる。