【社説】普通ではない北の脅威…決然たる対応が要求される
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.05.17 14:45
北朝鮮の対南脅威が普通ではない。北朝鮮警備艇2隻が15日、西海(ソヘ、黄海)北方限界線(NLL)を侵犯し、韓国高速艇の警告放送と警告射撃を受けて帰った。天安艦事態で韓国側が激昂しているということを確かに知りながらも再び挑発を敢行したのだ。珍しいのは自分たちが1999年から主張してきた海上分界線を韓国側高速艇が侵犯したと北朝鮮が国際商船通信網を通じて初めて警告放送をしたという点だ。居直ったに違いない。NLL隣近隷下部隊に「南側艦艇が海上分界線を超えれば無条件で射撃せよ」という指示まで下したという。今回は北朝鮮警備艇が何の対応もなく帰ったが、今後は高度の警戒心を持って対処しなければならないのだ。
北朝鮮は12日、突然、核融合に成功したと労働新聞を通じて主張した。事実の可否にかかわらず北朝鮮のこうした態度は「水素爆弾も製造できる」という脅威を密かに国際社会に加えたのだ。北朝鮮が北東アジアの安定と平和を考慮したら敢えて言う事案ではないのだ。中国の官営メディアまで出て「ハラハラする綱渡りをやめなさい」と直説的に警告したほどだ。それでも北朝鮮がNLL侵犯というまた別の威脅戦術を駆使したことは今後の南北関係を含む北東アジア情勢を緊張に引き込むことを決意した結果だとみられる。