【時視各角】オーノを表彰台に立たせるな(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.02.17 15:53
アポロ・アントン・オーノは1982年に米国シアトルで生まれた。 2002年に出版した自叙伝「a Journey」によると、移民した日本人の父(大野幸)が18歳の白人少女と結婚し、オーノを産んだという。 夫婦の仲は良くなかったようだ。 1年後に別れた。 ヘアーサロンをしていた父はオーノを一人で育てた。 父は息子を主流の米国人に育てようとした。 自分のように‘ジャップ’として生きるなと言い聞かせた。 息子に‘アメリカンドリーム’を吹き込んだ。 幼い息子がうまくできることを探した。 それがショートトラックだった。 14歳のオーノは最年少の米国チャンピオンになった。 その時からだった。 韓国とオーノの長い悪縁が始まったのは。
2002年2月17日。 ちょうど8年前の今日、米ソルトレークシティーではショートトラック1000メートルの決勝戦が行われた。 安賢洙(アン・ヒョンス)が先頭に跳び出してくる瞬間、オーノの手が安賢洙の膝を握った。 安賢洙はオーノと一緒に転倒した。 オーノはすぐに立ち上がって銀メダルを獲得した。 初の五輪メダルだった。 この時まではまだよかった。