【ニュース分析】政府、対北チャンネル変えた背景は
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.01.26 08:49
玄仁澤(ヒョン・インテク)統一部長官は25日、金養建(キム・ヤンゴン)北朝鮮労働党統一戦線部長にファクスを送り「金剛山(クムガンサン)・開城(ケソン)観光再開のための実務会談を来月8日、開城で開こう」と申し入れてきた。玄長官は「統一部交流協力局長を首席代表とする3人の会談代表を派遣する」と明らかにした。
これは14日、北朝鮮アジア太平洋平和委員会が金剛山・開城観光会談を26日から2日間、開城で開催しようと知らせてきたことに対する修正提案だ。統一部長官が長官級である統一戦線部長に公式書簡の性格のファクスを送ったことは、李明博政府が始まって初めてだ。玄長官がファクスを金部長あてに送ったのは今後の南北対話で統一戦線部長を相手にするという意を確かにしたものと見られる。統一戦線部長の相手は国情院長ではない統一部長官だというメッセージだ。今回の提案は対南・統一問題を統括する金養建部長との対話チャンネルが必要だという玄長官の意によるものだという。2人は昨年8月、金大中(キム・デジュン)大統領逝去の際、北朝鮮弔問団のソウル訪問を契機に対面した。以後、接触はなかったが、長官級当局対話が再開された場合、玄仁澤-金養建ラインにならなければならないという指摘が統一部内外から挙げられてきた。金大中・盧武鉉(ノ・ムヒョン)政府時の南北会談の格をめぐる論難を正さなければならないという趣旨からだ。