③地域均衡ｖｓ国家競争力＝世宗市原案と核心都市案は縦軸と横軸だ。盧武鉉政権は首都圏に集中しているものを地方に分散し、忠清南道には世宗市を、１１の広域自治体には核心都市を作ることにした。国土均衡発展の観点からだった。李明博政権は「国土均衡発展も国家競争力向上の観点からすべきだ」との立場だ。既存のものを分ける代わりに、世宗市に新たな事業を誘致し、近隣地域に波及効果が広まるようにするというものだ。いわゆる国家共同発展戦略だ。

このような選択ポイントによって国民は苦心して選択しなくてはならない。政界が世論とりまとめを主導しにくい局面のためだ。

専門家らは、「開かれた姿勢が必要だ」と助言する。中央大学政治外交学部の張勲（チャン・フン）教授は、「南北問題を解決していくように、小さな合意を経て徐々に難しい合意を成し遂げていく道が現実的。決して一度に解決できる問題ではない」と強調した。むしろ今回の機会を社会的力量を育てる契機にすべきという意見もある。崇実大学の徐炳勲（ソ・ビョンフン）教授は「この問題を賢明に解決する過程を通じてひとつの解決モデルを作れるだろう」と話している。


【ニュース分析】「問題解決のモデルに…世宗市は機会だ」（１）


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